教育振興基本計画×実践事例レポート②!<前半>ウェルビーイングな学校づくりって?学校の取組を紹介
“ウェルビーイング”という言葉を聞いたことがありますか。
本年6月16日に策定された、第4期となる新たな教育振興基本計画では、総括的な基本方針の1つとして、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられています。
とはいっても、“ウェルビーイング”って一体なんだ・・・?
2023年夏号のミラメクのインタビューで藤江文部科学審議官もお話していますが 、実際にウェルビーイングの向上って、学校現場ではどのような取組が一例としてあるのだろう・・・。
「ウェルビーイングの魔法」の著者、中島晴美校長先生のいらっしゃる、埼玉県上尾市立平方北小学校にお邪魔しました。この<前半>記事では、学校全体の取組について御紹介します!
平方北小学校では、
「先生という仕事は、最幸な仕事」
「子どもたちの成長、共に感動」
「子供たちが毎日学校に行きたい、先生が働きたいと思える学校、ウェルビーイングな学校をつくりたい!」
という思いのもと、学校経営方針(グラウンドデザイン)にも“ウェルビーイング”という言葉が盛り込まれており、様々な取組が行われていました。
具体的に中島校長先生にいろいろお伺いしてみました!
━━学校経営方針を明確に打ち出し、具体的な取り組みに反映していくなど、実際ここまで到達するのに大変なこともあったのではないでしょうか?
(中島校長先生)
「当初は、みんな“ウェルビーイング?なにそれ・・・?”状態でした。“ウェルビーイング”とはどういう考え方なのか。学校内の共通理解を深める必要がありました。」
「学校だよりや、校長室だより、対話などを通じて、丁寧に繰り返し伝えることを意識しました。」
「また、学校全体のウェルビーイングを高めるためには、先生方も子供たちもみんなウェルビーイングな状態になる必要があるという考え方を大切にしていますので、先生と児童の両側面から取組を進めています。」
まず、全ての教職員にとって“より働きやすい、ウェルビーイングな職場”を実現するための取組を紹介していただきました。
「これらを通じて、自主的な勉強会や研修が活発に行われるようになり、先生同士の学び合いや対話が増えました。先生方一人一人の主体性や自己有用感・自己肯定感・使命感等を引き出すことができたと思います。」
━━次に、子供たちにとっての“ウェルビーイングな学校”を実現するための取組も紹介していただけますか?
(中島校長先生)
「主に以下の取組をしています。」
「これらを通じて、子供たちの本質的な主体性・自己有用感が引き出されたと感じます。
また、子供たち自身が自然からのエネルギーを感じることで、生命への関心を促す教育活動につながりました。」
今回ご紹介したものはほんの一部で、他にも児童会のあいさつ運動や、児童主体の畑づくり、先生方の快適な職場環境を確保するための業務改善など、様々な取組を行っていました。
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以上、中島校長先生から、ウェルビーイングの実現を含む学校経営方針を理解、浸透させるための工夫や、子どもたちに対しての取組について具体的に教えていただきました。
ウェルビーイングを意識した学校経営を行った結果、先生も生徒もそのよい変化を感じていらっしゃることが伝わってきました。
次回<後半>では、先生方のリアルな声を紹介します!
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