みんなが生き生きと学ぶ大家族!「高知家」が取り組む遠隔教育とは?~教育振興基本計画×実践事例・第3弾<前半>~
教育振興基本計画の閣議決定から半年が経過しました。自治体においても国の計画を参考にしながら、各自治体の計画策定が進んでいます。
今回は、高知県よりレポートをいただきましたので2回に分けてお届けします!
この<前半>記事では、教育振興基本計画の中で5つの基本的な方針のうちの1つとして掲げられている、「誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進」の実践の事例として興味深い取組をご紹介いただきました。
こんにちは! 高知県教育委員会です。
高知県はただ今、令和6年度から始まる新しい県の教育振興基本計画の策定に向けて、鋭意検討している真っ最中。
今回のレポートでは、前半と後半に分けて、新しい計画でも取り上げる予定の高知県の取組を2つほどご紹介させていただきます。そして、最後に県の計画の検討の様子を少しご紹介しようと思います。
さて、まず前半は高知県の「遠隔教育」についてご紹介します。
中山間地域の高等学校に通う生徒達のため
最近、テレビドラマの主人公のモデルとして話題となった植物学者の牧野富太郎博士は高知県出身。高知県は豊富な魅力あふれる自然資源を有しており、森林面積率は約84%と全国1位です。
一方で、中山間地域が多いことで、「地域には小規模高等学校が1校だけ」という状況も珍しくない本県。
中山間地域の高等学校に通う生徒の皆さんの進学や就職といった多様な進路希望が実現できることを目指して、「遠隔教育」による授業や補習を積極的に展開しています。
ニーズに応じた遠隔教育
高知県で実施している遠隔授業の配信方式の一つに、県の教育センター(高知市)に設置している「遠隔授業配信センター」から配信する「配信拠点型」という方式があるのですが、これは全国的にも先んじて高知県が導入したものです。この方式で、令和5年度は16校の小規模高等学校等に対して遠隔授業を配信しています。
他にも、生徒や学校のニーズに応じて、大学入試対策や公務員試験、各種資格試験等の補習や、様々な分野で活躍している本県出身者を中心としたキャリア教育の講演会なども遠隔教育によって実施しています。
▽高知県教育委員会のYouTubeチャンネル「とさまなチャンネル」にて、高知県の「遠隔教育」についてドラマ形式で紹介する動画。
▽高知県の「遠隔教育」について詳細な情報が掲載されている高知県教育センターのHP
「高知家」の教育理念
高知県は、県全体を一つの大家族と捉える「高知家」というコンセプトを大事にしています。
国の教育振興基本計画の基本方針の一つに「誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進」が掲げられていますが、まさにこの「誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す」を遠隔教育も活用しながら「高知家の教育」は目指しています。
次回、後半は、高知県の「教育DX」の取組をご紹介します!
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