「高知家まなびばこ」ってどんな箱?高知県の目指す教育DXを支える仕組みを紹介!~教育振興基本計画×実践事例・第3弾<後半>~
教育振興基本計画の閣議決定から半年が経過しました。自治体においても国の計画を参考にしながら、各自治体の計画策定が進んでいます。
今回は、高知県よりレポートをいただきましたので2回に分けてお届けします!
この<後半>記事では、教育振興基本計画の中で5つの基本的な方針のうちの1つとして掲げられている、「教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」の実践の事例として興味深い取組を紹介いただいています。
<前半>記事:みんなが生き生きと学ぶ大家族!「高知家」が取り組む遠隔教育とは?~教育振興基本計画×実践事例・第3弾<前半>~
こんにちは! 高知県教育委員会です。
前半に引き続いて、来年度から始まる新しい県の教育振興基本計画でも取り上げる予定の高知県の取組をご紹介します。
1人1台端末を活かす独自の基盤的ツールを開発
国の教育振興基本計画の基本方針の1つとして「教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」が掲げられていますが、高知県も教育DXの実現に向けて様々な取組を進めています。
その一例が、1人1台端末を活用して、効果的に授業の実践や学級運営等が実施されることを目的に、高知県が独自に開発した学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」です。
この「高知家まなびばこ」では、例えば、デジタル教材や学習支援のための動画を学年別・教科別に掲載していたり、授業・学習を支援する機能を用意していたり、1人1台端末を活用するうえで役立つ様々なコンテンツやツールを提供しています。
また、「きもちメーター」という機能もあります。
「きもちメーター」を導入している学校では、主に登校をした際に、児童生徒が気持ちの状況等を任意で入力し、教職員は児童生徒の気持ちの変化や兆し等を端末で速やかに把握し、早期の支援等につなげています。
(きもちメーターに関する参考資料(PDF))
なお、今後は、この「高知家まなびばこ」において、県の学力調査やデジタル教材の学習結果等のスタディログ(学習履歴)が、苦手分野や進捗状況等に応じて自動的に分かりやすく整理されて教職員や児童生徒に示される機能の導入を予定しています。
この機能を活用することによって、個別最適な指導や主体的・自主的な学習の県内の学校での一層の広がりにつなげていきたいと考えています。
▽高知県教育委員会のYouTubeチャンネル「とさまなチャンネル」にて、「高知家まなびばこ」についてドラマ形式で紹介中!
「教育」「学校」について生徒等と県の対話の場を設定
さて、前半のレポートでご紹介したように、現在、高知県では、令和6年度から運用する県の次期教育振興基本計画に向けて、鋭意検討中です。
そのなかで、県の今後の教育の在り方を検討するために様々な「対話」を重ねていくことが重要だと捉え、多くの関係者の方と意見交換をさせていただいています。
例えば、今年度初めて、高校や特別支援学校高等部の生徒が知事や教育長に対して意見表明する「次世代総合教育会議」という会議を開催したり、県内の若者の皆さんの「声」を募集したりする取組を実施しました。
他にも、若年・中堅の教職員や、教育実習を終えたばかりの大学生といった様々な方々・団体との「対話」の場を設定し、教育・学校についてのご意見をいただいています。
ちなみに、つい先日、1月23日に開催したばかりの本県の総合教育会議において、新しい本県の教育振興基本計画等の全体の案やそのポイント、概要などをお示ししています。
その会議では、上で記載したような生徒や教職員、大学生等の皆様から頂戴したご意見を踏まえて、どのような形で計画等の内容を検討したのかについても、可能な限り「見える」形でお示しをするような資料もお配りしています。
今年度中に策定する予定の高知県の新しい教育振興基本計画の内容を踏まえて、しっかりと「高知家」の子どもたちのために、取組を着実に実行していきます!
前半・後半にわたり、ご覧いただきありがとうございました。
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