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【登録博物館等マーク】博物館をもっと身近に―そうだ!博物館に行こう!!―

文化庁では、国民の皆様に博物館をもっと身近に感じていただくとともに、歴史博物館、美術館、科学館、動物園、水族館など、博物館の種類を超えた一体感の醸成を目的として、「登録博物館等マーク」を作成しました。日本の博物館として日の丸をベースに、世界に繋がるJAPAN MUSEUMのJとMを組み込んだシンプルかつ均整の取れたデザインです。

登録博物館等マーク

この博物館等の「登録博物館等マーク」は、2022年4月に約70年ぶりに改正された博物館法(博物館の世界にも法律があるんです!!)を受け、作成されたものです。登録博物館等となるには、館長や学芸員の配置、教育的活動の実施など、博物館活動に関する基準を満たすことが求められています。

該当する博物館には、このマークをあしらったプレート及び証書を順次配布していく予定です。また、5月18日は「国際博物館の日」として、当日を含む数日間を中心に全国の博物館(200館程度)で無料開館、イベントの開催、記念品の贈呈、開館時間の延長等、様々な記念事業が行われました。

文化庁職員が改正された博物館法を解説するWeb配信(ニ コニコ美術館)を実施

一例として、動物の「行動展示」で有名な北海道旭川市の旭山動物園では、登録博物館の認定を受けて初めての「国際博物館の日」の記念イベントとして、文化庁職員によるプレート及び証書の授与式や、旭川市内の登録博物館職員とのシンポジウム、飼育スタッフによる園内ツアー、シカの角を使った工作体験などなど、魅力的なイベントを実施しました。

また、広島にある下瀬美術館は、新登録制度による登録博物館の記念すべき第1号として、京都の文化庁庁舎において文化庁長官の都倉俊一長官よりプレートの授与式が行われました。

登録博物館等マーク・プレート授与式

皆さんは最近博物館に行きましたか?「そういえば最近行ってないなぁ」とか、「近くにあるんだけどなかなか行く機会もないし」なんて方々も多いと思います。まずはお近くの博物館へ、ご家族やご友人と、もちろんお一人でも足を運ばれてはいかがでしょうか。

実は小さな子供のいる職員からは「子供を博物館に連れて行ったら、親が想像していた以上に子供たちが様々なものに関心を持って楽しそうに過ごしていた」といったエピソードや、一人で博物館を訪れた職員からは「一人で博物館へ行ったら、実は自分が茶器に関心があったことに気が付いた」といったエピソードも挙がっており、我々文部科学省・文化庁職員も、博物館は自分自身にとって新しい発見の場所になり得ると感じたところです。

新しい博物館制度やマークのもと、博物館はもっと楽しく、もっと身近に、もっと魅力的に変わっていきます。皆さんも博物館へ是非お出かけいただき、わくわくするような新しい発見と想像が待つ知的な冒険への扉を開いてみましょう!(そしてマークを探してみてください!)

文化庁 博物館総合サイト


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