鹿児島県の教育振興基本計画策定に向けた「中学生・高校生との対話」授業に潜入👀!~教育振興基本計画×実践事例・第4弾~
各自治体の教育振興基本計画策定に向けた取組のご紹介、今回は鹿児島県です!
鹿児島県では12月に、中学3年生・高校2年生を対象に、授業の中で教育振興基本計画の周知を図るとともに、教育を受け、これからの社会を担う当事者である生徒からの意見聴取・対話を実施。文部科学省の職員も授業の冒頭にレクチャーさせていただくとともに、対話に参加させていただきました。
本記事では中学校での授業の様子をお届けします。
未来で必要になる力とは?
12月ある日の4時間目。寒かったですが鹿児島市立長田中学校の体育館には3年生約100人が集まりました。
まずは文部科学省より、国や県が教育振興基本計画を策定する背景について、簡単に説明。
次に鹿児島県教委より、“VUCA(ブーカ)”の時代と言われていること、そんな未来の中で、どのような力が必要か?問題提起がありました。
ワークシートが配られ、まずは個人の考えをまとめていきます。
次にグループワーク。3~4人一組になり、自分の考えを発表していきます。
発表して終わりではなく、発表者に対してコメントを返すことを意識していました!発表者への拍手も自然と生まれ、優しい気持ちになりました!
最後に、各グループで出た意見を共有アプリ(ロイロノート)で全体共有しつつ、いくつかのグループに全体発表してもらいました。
他のグループの意見を聞くと、また違った視点を得られます。いろいろな考え方があることを知ることができました。
中高生との対話で生徒から出された主な意見は下記リンクから御覧いただけます。
鹿児島県教育振興基本計画について中高生と対話を行いました。(鹿児島県教育委員会)
授業の終わりには、鹿児島県教委より、パブリックコメント(パブコメ)についての案内もありました。県の教育振興基本計画のパブコメがこの授業の当日から始まったとのこと!この授業をきっかけに中学生の皆さんに、パブコメという制度について知ってもらうこと、ぜひパブコメに意見を出してほしいことがメッセージとして発信されました。
みんなで考える「これからの教育」
終了後、生徒の皆さんからは
「鹿児島の教育と聞くと、大人が考えることと思っていたが、中学生が関わることで、これからの教育が変わると思うとうれしい」
「自分たちがいろいろなことに関わりやすい世の中、学校になってほしいと思う」
といった意見が上がりました。
また、実際に何人かの生徒からパブコメへの提出があったようで、県教委は「中学生からのパブコメ提出は初めてではないか。中学生がしっかりと考え、社会に参画できることが改めて実感できた。他の中学校でもやってみてほしい。」と、主権者教育としての手応えも感じたようです。
「対話」がテーマとなっている今回の教育振興基本計画。
当事者である中学生と計画を策定する大人たちが「対話」をする、
中学生に当事者意識を持ってもらい、計画を「ジブンゴト化」してもらう、
とても貴重な機会になったのではないかと思います。
鹿児島の皆様、素敵な取組の紹介を、ありがとうございます!
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