マガジンのカバー画像

地域発!教育振興基本計画×実践事例レポート

11
2023年6月16日に閣議決定された教育振興基本計画では、「持続可能な社会の担い手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を2つの大きなコンセプトとして掲げています…
運営しているクリエイター

#mext

学校という「場」のウェルビーイングの醸成に向けて ~全国学力・学習状況調査から分析するウェルビーイング~|教育振興基本計画×実践事例⑧

令和5年6月に策定した第4期教育振興基本計画(以下「第4期計画」という。)では、コンセプトの一つとして、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を掲げています。これまで「地域発!教育振興基本計画×実践事例レポート」の各記事で、各地域・学校で考えるウェルビーイングを高める様々な実践事例も取り上げてきました。 様々な取組を紹介してきましたが、実際のところ、児童生徒のウェルビーイングには、どのような要素が、どのくらい影響しているのでしょう?   今回の記事では、第4期計画にお

子供の意見ってどう聴くの?どう反映するの?こども家庭庁がガイドラインを作成しました[地域発!教育振興基本計画×実践事例レポート⑦]

第4期教育振興基本計画で新たに記載された項目の一つ、「各ステークホルダー(子供を含む)からの意見聴取・対話」。 これについては、どのように行えばよいのか悩んでおられる自治体も多く、これまで文部科学省「ミラメク」noteにおいても様々な自治体の取組を紹介してきたところです。 そのような中、先日こども家庭庁で、「こども・若者の意見の政策反映に向けたガイドライン」が作成されました。今回はこのガイドライン策定の背景や経緯、自治体や他省庁の担当者の皆さんにお伝えしたいことを、こども

“面白そうだね、やってみよう”が合言葉!北海道の高等学校遠隔授業配信センター、T-baseで活躍する先生たち

第4期教育振興基本計画の2年目がスタートしました。 今回は、北海道の取組を紹介します。 日本の約5分の1の面積を占める北海道。希望の進路や専攻によって様々な科目設置が行われる高等学校では、1つの学校で全部のニーズに対応することは大変です。そこで北海道が行っているのが、配信センターからの遠隔授業配信。センターの名前は、“T-base”。 職員室に座席がない? そもそも先生方の出張が多く、みんながそろうことが少ない? そんな中でも情報共有はリアルタイム? メタバース空間を使っ

子供たちからの約4,000もの声に、県全体で真摯に回答!岩手県の教育振興計画策定に向けた子供からの意見聴取の取組に注目👀~教育振興基本計画×実践事例・第5弾~

各自治体の教育振興基本計画策定に向けた取組のご紹介、今回は岩手県です。 作家の宮沢賢治や野球の大谷翔平選手など、様々な分野で目覚ましい活躍をする人材を輩出している岩手県。 令和6年度に60周年を迎える地域ぐるみで子どもたちを育む「教育振興運動」と、13年前の東日本大震災津波の経験や教訓からから得られた3つの教育的価値(「いきる」「かかわる」「そなえる」)を育む「いわての復興教育」という独自の教育活動を推進しています。 約4,000の声が届いた・・・!岩手県では、岩手県教育

鹿児島県の教育振興基本計画策定に向けた「中学生・高校生との対話」授業に潜入👀!~教育振興基本計画×実践事例・第4弾~

各自治体の教育振興基本計画策定に向けた取組のご紹介、今回は鹿児島県です! 鹿児島県では12月に、中学3年生・高校2年生を対象に、授業の中で教育振興基本計画の周知を図るとともに、教育を受け、これからの社会を担う当事者である生徒からの意見聴取・対話を実施。文部科学省の職員も授業の冒頭にレクチャーさせていただくとともに、対話に参加させていただきました。 本記事では中学校での授業の様子をお届けします。 未来で必要になる力とは?12月ある日の4時間目。寒かったですが鹿児島市立長田中

「高知家まなびばこ」ってどんな箱?高知県の目指す教育DXを支える仕組みを紹介!~教育振興基本計画×実践事例・第3弾<後半>~

教育振興基本計画の閣議決定から半年が経過しました。自治体においても国の計画を参考にしながら、各自治体の計画策定が進んでいます。 今回は、高知県よりレポートをいただきましたので2回に分けてお届けします! この<後半>記事では、教育振興基本計画の中で5つの基本的な方針のうちの1つとして掲げられている、「教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」の実践の事例として興味深い取組を紹介いただいています。 <前半>記事:みんなが生き生きと学ぶ大家族!「高知家」が取り組む遠

みんなが生き生きと学ぶ大家族!「高知家」が取り組む遠隔教育とは?~教育振興基本計画×実践事例・第3弾<前半>~

教育振興基本計画の閣議決定から半年が経過しました。自治体においても国の計画を参考にしながら、各自治体の計画策定が進んでいます。 今回は、高知県よりレポートをいただきましたので2回に分けてお届けします! この<前半>記事では、教育振興基本計画の中で5つの基本的な方針のうちの1つとして掲げられている、「誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進」の実践の事例として興味深い取組をご紹介いただきました。 こんにちは! 高知県教育委員会です。

教育振興基本計画×実践事例レポート②!<後半>ウェルビーイングな学校づくりって?学校の取組を紹介

ウェルビーイングな学校づくりに取り組まれている上尾市立平方北小学校。(取組の内容については<前半>を御覧ください!) 平方北小学校で働いている教職員の皆さんに、“ウェルビーイング”についてインタビューしました。<後半>では、先生たちのリアルな声をレポートします。 ――初めて校長先生から“ウェルビーイング”という言葉を聞いたときの率直な感想は? 「なんだかよくわからなくて、率直に戸惑いました(笑)一つずつは共感できるのですが、現実を見ると実現の難しさなども感じ、最初は矛盾を

教育振興基本計画×実践事例レポート②!<前半>ウェルビーイングな学校づくりって?学校の取組を紹介

“ウェルビーイング”という言葉を聞いたことがありますか。 本年6月16日に策定された、第4期となる新たな教育振興基本計画では、総括的な基本方針の1つとして、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられています。 とはいっても、“ウェルビーイング”って一体なんだ・・・? 2023年夏号のミラメクのインタビューで藤江文部科学審議官もお話していますが 、実際にウェルビーイングの向上って、学校現場ではどのような取組が一例としてあるのだろう・・・。 「ウェルビーイングの魔

教育振興基本計画×実践事例レポート第1弾!鳥取の取組・ふるさとキャリア教育について伺いました!

2023年6月16日に閣議決定された教育振興基本計画では、「持続可能な社会の担い手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を2つの大きなコンセプトとして掲げています。 今後、国の計画を参考にしながら、各自治体においても教育振興基本計画が策定されることになります。 ※「教育振興基本計画」については、以下の記事もあわせてご参照ください! 今回2つのコンセプトとして掲げられた 「持続可能な社会の担い手の育成」 「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」 このよ

【新たな教育振興基本計画】持続可能な社会の創り手の育成と日本社会に根差したウェルビーイングの向上をどう実現するか(Interview)

2023年6月16日、第4期となる新たな教育振興基本計画が閣議決定されました。予測不可能な社会において、今後5年間の教育政策をどのように導くか。藤江陽子・文部科学審議官(インタビュー当時 総合教育政策局長)に、この計画について聞きました。 ―― 新たな教育振興基本計画のポイントは何でしょうか? 今後の教育の方向性を示す羅針盤となるべきものを目指し、「持続可能な社会の創り手の育成」及び「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2つを大きなコンセプトとして掲げました。その